久しぶりに本を読んで泣きました。
「奇跡のリンゴ」
無謀とも思えるリンゴの無農薬・無化学肥料栽培に挑戦した人の話です。
自殺するまでに追い詰められたとき、リンゴも自然の一部であり、自然に生かされているということに気づき、最後には成功するのですが、そのストーリーには感動的な家族愛が満ち溢れていました。
人は家族という大事な根に支えられていたのだと思います。
生徒たちはもちろん学校や塾だけでなく、家族という太い根に支えられています。成績は生徒さんの生活の一部であり、健全な生活の上に成り立っているものです。我々はとかく数字のみで判断しがちですが、例えば成績が落ちてきている理由が生活の中にある場合が多いのです。同じテキスト、同じ問題量、そして同じように説明しても、伸びる子もいれば、ズルズルと成績が後退していく子もいます。前者と後者の違いはどこにあるのだろうか、と考えた時に普段の生活のどこかに問題を抱えている場合が多いのです。そういった子の成績を伸ばしてあげるためにはただ単に教材やプリントを与えたり、時間数を増やしても無駄です。肝心の悩みを取り除いてあげるか、それが無理ならば、克服するよう持っていくかしかありません。
子供の能力に比べて極端に成績が悪い場合には、子供が勉強している様子をじっくりと観察し、勉強についてどう思っているのか、なぜ勉強に集中できないのかを一度じっくりと話し合ってみる機会を設けてはいかがでしょうか。必ず原因があるはずです。子供は大人が思っているほど「子供」ではありません。真剣に向き合えば、真剣に答えてくれるはずです。