2023年の受験生のうち半数近くが国立大医学部、早稲田、マーチに進学していきました。
昨年度の前期、夏までは必ずしも真剣に受験に向かっているとは言えないところもありました。しかし、夏期講習以降、塾内の空気がピーンと張り詰めた状態になってきて、みんなの顔つきもがらりと変わってきました。特に現役の受験生たちは日に日に受験勉強にのめり込む様子が手に取るようにわかりました。TSKとしても彼らの頑張りをサポートすべく、生徒たちの要望で自習室の利用時間を22時以降に延長したり、補講を増やしたりしました。常に生徒たちとコンタクトをとって、今何が必要か、何をしてもらいたいか、など聞き取り対応していきました。卒生チューターたちも受験生の要望や成績状況をみて、土曜演習の内容を変えていきました。その結果、最初危惧していた受験生もなんとか希望の大学へ入っていきました。
信州大医学部に合格した受験生は、河合の模試ではD判定でしたが、見事!合格を果たしました。浪人も覚悟していたようですが、秋口からの追い上げが利いたものと思われます。弱点だった数学は共通テスト後に集中して二次対策の補講を行い、なんとか本番に間に合いました。東大文学部志望だったT君は、共通テストをクリア、二次でも数学以外は合格レベルでした。彼は早稲田の文学部に進学して、TSKでチューターとして後輩の面倒を見ています。前期での模試の成績は十分合格の可能性があったのですが、弱点である数学への取り組みが遅かったため、本番には間に合いませんでした。H君は早稲田の政経学部、法学部、文化構想学部、教育学部に挑戦し、文化構想と教育に合格、法学部は補欠でしたが、教育学部に進学しました。彼は勉強のペース作りがうまく、毎日自習室で集中して勉強していました。彼もTSKのチューターとして後輩の面倒を見てくれています。
以上3名取り上げましたが、他の受験生も含めて第一志望あるいは準第一志望に合格していった生徒たちの共通点は、第一に毎日自習室を利用していたことです。夜10時までが自習室の利用時間なのですが、10時以降もやりたいということで特別に11時近くまで利用を許可していました。第二に土曜演習を休まずに受けていたこと。土曜演習では前期は英単語テスト、リスニングテスト、漢字テスト、古文単語テスト、数ⅠA・ⅡBテスト、後期からはそれらに加えて、共通テスト対策で英・数・国・選択教科を駿台、河合、代ゼミ、Z会の共通テスト対策問題集を全部やっています。そのため後期は午後4時から10時頃までテスト演習を受けてもらっています。その結果、本番では8割以上の得点になって、共通で滑り止めやマーチをとり、余裕を持って一般受験に臨んでいました。第三にそれぞれの進学に対するモチベーションを持っていたこと。例えば、青学に進んだF君は心理学を、早稲田文学部のT君は哲学を、中央に進んだSさんは国際経営をというように。成績が伸びてから進学先を決めるスタンスでいた生徒さんたちはなかなか成績が伸びていきませんでした。第四に弱点教科対策を早期に進めること。苦手な教科はどうしても後回しにしがちです。弱点教科をそのままにしておくと受験が近づくにつれて他の教科にも悪影響を及ぼしてきます。早め早めに手を打つことです。
来年度の大学受験はかなり厳しい状況です。それを乗り越えて行くには、自習室を毎日利用して受験勉強のための時間と環境を確保すること、きちんと授業と土曜演習に出ること、進学へのモチベーションをしっかりと持つことがカギになるようです。