2011年3月11日、その日私は税申告の相談に出かけていました。午後2時過ぎ、突然地震！出先の会議室で打ち合わせをしていましたが、早々に切り上げ塾へ直行！塾の玄関先では女子生徒達が体を震わせながら抱き合っていました。男子はと聞くと、教室で書棚から落ちた本を整理しているとか。その後、原発の爆発とか色々あり、大変な一年間でした。そんな中、彼らは掃除の後のピンポンだとか、日々楽しみを見つけ、彼らなりの受験勉強をし、早慶を始め、第一志望に受かっていきました。NI君は2浪でしたが、他の受験生と上手にコミュニケーションをとりながら自分のペースで慶応合格を勝ち取りました。SU君は浪人時代食べ過ぎ、太りすぎで、塾の椅子を壊してしまいました（笑）。でも睡眠学習（笑）で無事、立教合格を果たしました。SE君は入会時、この4人の中で最下位の成績でしたが、日々コツコツと勉強し、旧センター試験では4人の中でトップとなり、早慶合格となりました。最後にI君ですが、貴重なムードメーカーでみんなを引っ張っていってくれて、本人も波に乗り、無事早慶合格を果たしました。みんなそれぞれ個性豊かな生徒達でしたが、うまくチームワークをとってきつい時代を駆け抜けていきました。私にとって生涯忘れることの出来ない学年であり生徒達です。今回その中の一人がロンドン赴任とのことで、久しぶりにみんなで会いに来てくれたとのこと。

　みんな今では家庭を持ち、バリバリ仕事にも打ち込んでいる様子でした。十数年前と同じ教室で同じように座って思い出話に花を咲かせていました。私にとって何も代え難いひとときでした。