God is in the detailes! その1

 「神は細部に宿る」という格言は、「細かい部分までこだわり抜くことで、全体としての完成度が高まる」と一般的には解釈されていますが、また「細部(detailes)へのこだわりが作品の本質を決める」とも言えるでしょう。

この格言は大学入試にも言えると思います。つまり、「合格は細部に宿る」です。長文で何気なく訳しているところに、本当に内容を理解しているのか否かが出てきます。

 例えば次の英文は中央大学の入試問題の中の一文です。訳してみてください。

 Galileo turned the telescope on the heavens, and was able to infer that the heavens were other worlds.

「ガリレオは望遠鏡を天に向けて, 天は別の世界であると推論できたのであった」

 このような訳になりませんでしたか?

当時、キリスト教会は天(=宇宙)は神の世界、地上(=地球)は人間の世界で、両者は全く別であるとしていました。ところが、ガリレオ・ガリレイは天体観測の結果、天(宇宙)も地上(地球)と同じ世界だと推測したのでした。そうするとこの訳はキリスト教会と同じ立場だということになり、ガリレオの立場と異なる訳となります。

なぜこのような訳になるのでしょうか?

ポイントは”other”にあります。辞書を引いて確認してみてください。種明かしは次回に!

 

 

 

 

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