God is in the detailes! その2

 前回では、otherがポイントだと言いました。辞書を引くと「他の、別の」とあります。しかしよく読むと「同一範疇の中の別のもの」と言うことが分かります。たとえて言うならば、ウォーキングシューズを買いに靴屋に行って色々試しているときに、「他のを見せてください」と言ったら、店員がサンダルを持っては来ないですよね。別のウォーキングシューズを持ってくるはずです。つまりother「別の」というのは「同じ範疇・種類の中での別なもの」という意味なのです。

出題者の出題意図は、きちんと文脈を押さえて読んでいるのか、内容を理解しているのかと言うことでしょう。

Galileo turned the telescope on the heavens, and was able to infer that the heavens were other worlds.

この訳は、「ガリレオは望遠鏡を天に向けて, 天は別の世界であると推論できたのであった」ではなく、「ガリレオは望遠鏡を天に向けて、天は(地上と)同様な世界であると推論できたのであった」となります。

ちなみに次のような例文も参考になると思います。

<同一範疇の場合> 富士山という山と日本の他の山との比較

No other mountain in Japan is higher than Mt. Fuji.

富士山は日本の(富士山以外の)他のどの山より高い」

<異なる範疇の場合> 富士山という山と建物との比較

No building in the world is higher than Mt. Fuji.

「世界に富士山より高い建物などない」この場合には、同一範疇内での比較ではないので、otherはつきません。

 長文総合問題では、文脈や文構造、段落構造から単語の意味を推測する日頃の訓練が大切です。と言うのも、今の大学受験の出題傾向は、単に知識に頼るのではなく、長文の内容、構造から意味を判断していく、「判断力」や「思考力」が問われていると言うことであり、この方向に向かっているのです。

PAGE TOP