今高校では、文型を教えていない?!

 現在、新学期に向けて受講生を募集している最中で、面談を行っていますが、その中で驚いたエピソードを一つ。

 TSKでは必ず入会の前に面談を行い、進路希望、模試の成績、普段の学習状況、学校での授業の様子などを聞いています。私は英語を担当しているので、英語の学習状況を必ず聞きます。文型の話をしていた時、面談の生徒の様子がおかしいので、「高校の授業で習ったでしょ?」と聞いたら、先生が「文型は省きます」と言って、教えてもらえなかったとか。

英語は動詞が一番大事で、その動詞の意味も文型によって違います。先ずは「自動詞」と「他動詞」。自動詞が作る文型が、SV、SVC。他動詞が作る文型が、SVO、SVOO、SVOC。電車の編成のように並び方が決まっているのです。

外国語を学習する際には辞書が必携ですが、動詞の意味は、自動詞と他動詞、そして文型に従って配置されています。英文を読んで動詞の意味を調べるとき、先ずはその文の中で自動詞として使われているのか、他動詞として使われているのか、文型は何か確認してからその動詞の辞書の該当項目を探してその意味を確認していきます。その動詞の使われ方がわからなければ、その動詞の全ての意味を見て適当に意味をとるしかありません。動詞によっては解説が何ページにもわたっています。これでは辞書を引く意欲も失せてしまうでしょう。

 今英語を教えるに当たって文法が不当な扱いを受けているように思えます。少なくとも英語を読み、書き、話す上で学習上必須な要素はしっかりと教えるべきでしょう。

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