さて、自動詞と他動詞の区別についてです。殆どの一般動詞には自動詞と他動詞、両方の用法があります。例えば「face」。
辞書の見出しには、自動詞は「顔を向ける、面している」、他動詞は「〜の方に顔を向ける、〜に面している」とあり、その意味だけではどちらを使って良いか迷います。ちなみに基本となる用法は、辞書に先に書かれる方です。faceの場合は他動詞が基本です。
では自動詞と他動詞の基本的用法の違いはどこにあるのでしょうか?
「自動詞」は、主語「自」らの「動」きや状態を表す詞で、主語が何をしているか・どんな状態かを説明しています。一方、「他動詞」は、主語が「他」に「動」作を向ける・働きかける「詞」で、その対象が目的語です。つまり、主語が主語以外の存在=目的語に何をするかを説明しているのです。そう考えると、「face」の自動詞と他動詞の用法の違いがわかってきます。