来年の入試状況

1.来年の入試状況

 2027年度(来年)の大学入試は、2026年度入試の結果と各大学の変更点を見る限り、「国立はやや落ち着くが大学間格差が拡大」、「私立は引き続き厳しい」でしょう。2026年度は国公立の一般選抜志願者が前年比97.8%に減少した一方、私立大学は109.5%まで増加しており、この流れが2027年度もある程度続くと考えられています。人気が続くのは、情報・データサイエンス、AI関連、工学、外国語系、一方で教育系や一部の人文系は志願者が伸びにくい可能性があります。

区分 予想
国立大学 横ばい~やや受けやすい。ただし難関校は変わらず厳しい。
私立大学 全体的に競争が続き、人気大学はやや難化。
情報・工学系 引き続き人気上昇。
教育・一部文系 やや落ち着く可能性。

A 国立大学に関して

例 横浜国立大学

予想:やや難化(★★★★☆)a

【理由】

  • 首都圏国立大学の中でも就職実績が非常に高く、安定した人気があること。
  • 「国立志向」と「首都圏志向」が重なり、ここ数年は高い人気を維持していること。
  • 経済・経営・都市科学・理工はいずれも志願者が集まりやすいこと。

特に経済・経営系は倍率が高止まりすると見ています。一方、理工学部は学科によって差があり、情報系は引き続き人気が高いでしょう。

B 私立大学に関してー 2026年以上に厳しくなる可能性

<理由> 1.安全志向から私立志願者が増えている

       2. 共通テスト利用方式の活用が広がっている

            3.併願数が増える傾向にある

*特に厳しそうな大学群

首都圏では、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学では志願者増が予想されます。

<MARCH>

  • 明治大学:★★★★☆(やや難化)
  • 青山学院大学:★★★★☆(やや難化)
  • 立教大学:★★★★☆(やや難化)
  • 中央大学:★★★★☆(法・情報系は難化)
  • 法政大学:★★★☆☆(横ばい~やや難化)

総評
MARCH全体では志願者増が続くと予想します。近年は「安全校」としてではなく「第一志望」として受験する層も増えており、競争は依然厳しそうです。

<日東駒専>

  • 日本大学:★★★☆☆(横ばい)
  • 東洋大学:★★★★☆(やや難化)
  • 駒澤大学:★★★☆☆(横ばい)
  • 専修大学:★★★☆☆(横ばい)

東洋大学は情報・国際系を中心に人気が高く、日東駒専の中では引き続きやや厳しいと予想しています。

<四工大>

  • 芝浦工業大学:★★★★★(難化)
  • 東京都市大学:★★★★☆(やや難化)
  • 東京電機大学:★★★★☆(やや難化)
  • 工学院大学:★★★★☆(やや難化)

情報・AI・半導体・データサイエンス分野への人気が続いているため、四工大は中堅私大の中でも比較的厳しい入試になると予想します。特に芝浦工業大学は、企業評価や就職実績の高さから人気が続くでしょう。

*なお、近年は受験生数そのものの減少よりも「首都圏集中」と「就職に強い大学への集中」が目立っています。そのため、偏差値が中堅でも就職実績の良い大学ほど志願者が集まりやすく、倍率が上がる傾向が続くと考えられます。

 

 <中堅私大~>

「二極化」がさらに進むと予想しています。

つまり、「中堅だから一律に入りやすくなる」のではなく、人気大学はむしろ難しく、不人気大学は定員割れが増えるという流れです。これは近年の志願動向とも一致しています。

大学群 2027年度予想
日東駒専 横ばい~やや難化
四工大 やや難化
大東亜帝国 横ばい~一部やや難化
文東立松(文教・東京経済・立正・二松学舎など) 横ばい
関東上流江戸桜 横ばい~やや易化
それ以下の大学 定員割れ増加の可能性

*大東亜帝国は意外と厳しい

以前は「滑り止め」の印象がありましたが、現在は推薦入学者の増加、一般選抜募集人数の減少、首都圏志向の影響で、一般入試は以前ほど簡単ではありません。学部によっては倍率が上がる可能性があります。

*文東立松クラス

このあたりは比較的落ち着くと見ています。ただし、情報系、経営・経済系、国際系は志願者が集まりやすく、文系でも学部による差が大きくなるでしょう。

*関東上流江戸桜

大学全体では志願者数は横ばいか微減でも、看護、医療、情報は人気が続きます。

一方で、従来型の文学部や一部社会科学系はやや受けやすくなる可能性があります。

C 最も注目している変化

2027年度で一番大きいのは、一般選抜の募集人員が減り続けていることです。

年内入試(総合型選抜・学校推薦型選抜)の割合が増えた結果、一般入試の募集枠は縮小傾向にあります。そのため、偏差値が大きく上がらなくても、一般選抜の競争率は高くなりやすい状況です。河合模試で偏差値45~55程度であれば、この層は志望校選びが特に重要になります。例えば、偏差値50前後なら「どの大学が狙い目か」、偏差値55前後なら「MARCHを狙うべきか、中堅私大を確実に取るべきか」 2027年度は、「偏差値が少し低いから狙い目」という時代ではなく、就職力・立地・学びの特色が評価されている大学が人気を集める傾向がさらに強まりそうです。河合塾も2027年度の難易予想や入試変更点を公表しており、大学ごとの差が大きくなることを示しています。

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