なぜ「4名以下のクラス」にこだわるのか? その理由をご説明していきます。
生徒達の「能動的な学習」を促し、「思考力」「判断力」「表現力」を育てるため質疑・応答を軸とする「ゼミ式授業」を行うためです。
ではTSKの「ゼミ式授業」とは、何か
第一に「生徒の疑問に答えていくことを授業の中心に置く授業」ということです。講師の「講義案に沿って授業を進める」のではなく、「生徒の疑問点を軸に授業を組み立てていく」ということです。関係詞ならば、授業を始めるに当たって、受講生の観点から関係詞のどこを重点的に扱って欲しいのかヒアリングしていきます。例えば「関係代名詞と関係副詞との関係が分からない」、「前置詞+関係代名詞での前置詞の処理をどうしたら良いのか」、「関係代名詞の所有格が苦手」、「制限用法と非制限用法の違いが曖昧だ」という意見が出た場合、それらを重点的に扱い、全員が分かっている部分は確認程度にしていきます。
第二に、「質疑応答を通じて生徒たちの理解度を確認し、検証する授業」ということです。例えば演習の時、間違えたときになぜその答えを選んだのかを説明させ、知識がなかったから間違えたのか、誤った理解をしていたから間違えたのかを確認していきます。また、長文総合問題ならば、長文の段落構成、キーワードやキーセンテンス、設問の意図など生徒に質問し、考えさせ、時には生徒に説明を求めながら授業を進めていきます。これは、基礎クラスはもちろん、上級クラスの生徒でも分野によっては基礎レベルの知識が欠けていたり、感覚で何となく解いている場合が多いからです。他の予備校や学校では、授業内で一人一人の生徒の理解度や弱点に逐一対応することは時間的に不可能です。そうしたそれぞれの弱点や疑問や聞きたいところを軸に充実した授業を展開し、対話を通じて生徒の理解度や考え方を確認するためにはレベルをそろえ、かつ人数を絞る必要があります。そのための「4名以下のクラス」ということであり、3名クラス、2名クラスや1名クラスになる場合もあります。
その結果、自分が疑問に思っていることや聞きたいこと、弱点箇所が授業の中心になるため、授業に対する集中力が生まれ、「理解」が進みます。さらに生徒達からの質問や発言が活発になり、教師と生徒、生徒同士での会話・議論が発生していき、自然と「思考力」や「表現力」が培われていきます。
さらに、レベルを完全に揃え、人数を4名に絞り、生徒の疑問を中心に授業を進めることで、非常に効率の良い授業展開となり、大手予備校の2~3年分の授業量を、濃い授業密度と進度で1年で行っていきます。
このように、TSKの授業は単なる「少人数制」とか「個別指導」あるいは「名ばかりの対話形式」とは異なり、真の学力を養う「授業方式」であり、他では真似の出来ないものだと自負しています。