成績不振の根本の原因その3 『学習習慣が確立されているか』

学校での学習態度はどうでしょうか。授業はきちんと聞いているのでしょうか?不明な点は教師に質問をしているのでしょうか?帰宅後の家庭学習はどうでしょうか。予習・復習をしているでしょうか?課題はきちんとこなしているでしょうか?机にどれくらいの時間向かっているでしょうか?集中しているでしょうか?

 私は高校時代寮生活をしていました。同じ寮生にサッカー部の主将がいました。かれは責任感が強いやつで、練習が終わった後も黙々と一人で後片付けをして寮に引き上げてくるのはいつも10時過ぎでした。寮の消灯時間は11時です。全く勉強する時間はありませんでした。でも定期試験ではいつも5番以内に入っていました。いつ勉強しているんだろうとみんなが不思議がっていました。ある朝のことです。午前5時頃トイレにいったあと何気なく自習室の方を見ると明りが見えました。行ってみると彼が一人で勉強していました。あとで聞いてみると、夜は眠くて勉強が出来ないので毎朝登校前に1~2時間やっているとのこと。これを卒業まで続けていました。そして彼は現役で京大法学部へ合格して行きました。

 私は部活で忙しくて勉強する時間がないという生徒たちにこの話をします。一様に感心はしますが、自分には出来ないと言います。もちろん勉強や進学へのモチベーションとも関連してくるのですが、要は「出来るか、出来ないか」ではなく、「やるか、やらないか」だと思います。一週間の時間の使い方を振り返ってみてください。何気なくテレビを見ている時間、ゲームをしている時間、携帯をいじっている時間、ただボケっとしている時間等がありませんか。必ず勉強時間は作れるはずです。その量は問題ではないんです。「作るか、作らないか」、です。たとえ30分でも良いですからやってみましょう。問題は習慣づけることができるか、です。これは案外難しい。私も、禁煙・禁酒・朝の散歩を誓って何度破ったことか(笑)。しかし、良い方法があります!「形から入ってしまうことです!」「ここにきたら必ず勉強するという環境を用意すること」です。まず、自分の部屋で勉強するつもりならきっぱりとCDやパソコンは片づけましょう。誘惑の種はなるべく摘んでおくことです。どうしても自分の部屋がダメなら、勉強する場を他に見つけることです。図書館でもいいですし、塾に通っているなら、毎日30分でもいいですから自習室で必ず勉強するという癖をつけることです。TSKは自習室をあけていつでも待っていますよ。

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