「出来る子」と「出来ない子」との間に本質的な学力差はあるのか?

 私は、出来る子と出来ない子との間に成績表の数値上の差はあっても、基本的な学力においてはあまり差がないと思っています。ちなみにここでいう出来る、出来ないというのは、学校の成績のことです。面談の時、学校の定期テストの結果を見せてもらいますが、それはあくまで学校での生活態度を知るための一助にすぎません。学校の定期テストで良い成績をとっているといっても、実はあまり信用できません。その学校が具体的にどんなテストを実施しているかによるからです。出題範囲をそのまま出題し、生徒は覚えるだけで良い点を取っているだけかもしれません。従って、TSKでは入会希望の生徒には必ず面接をし、体験授業を受けてもらっています。体験授業は生徒の側からすれば塾に入るか否かを決めるためのものでありますが、こちら側もその生徒の基礎学力がどれくらいあるのか、きちんと理解して覚えているのか、学校での成績が本当に信用できるのか、その生徒の本当の学力を反映しているものなのかを確かめる機会でもあります。今までの経験上、学校の成績が芳しくない生徒はもちろん、良い成績をとっている生徒でも大学受験で必要な基本事項がわかっていないことが非常に多い。先生の言うとおりに問題で出される部分を単に暗記しているだけのことが多いのです。いわゆるこれが学校内秀才(=学校内では出来る生徒だが、全国レベルの模試ではあまり良い成績がとれない)の実態です。これでは全国規模の大学入試には立ち向かえません。

 TSKの英語では出来るとされる生徒もステップラダーから始めることが多いのはこういうことが多いからです。たとえ基本がしっかりしている生徒でも必ず抜けている基礎部分があります。そこをしっかりと補修しておかないと成績の伸びがある段階で止まります。とにかく本格的な受験勉強に取り掛かる前に、今一度基礎をきちんと理解して頭に入れているのか確認しておく必要があります。

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